子どもの頃『ベルサイユのばら』を読みました。マリー・アントワネットに共感はしなかったのですが、その生涯には興味があります。横浜で「マリー・アントワネット・スタイル」を見てきました。ドレスやジュエリーなど繊細な装飾満載の充実した展示でした。

「(イギリスの)V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)企画の世界巡回展に、国内の関連作品も加えた日本オリジナルの展示となります。」と案内にあります。200年以上も前の衣服や調度が保管されていることが素晴らしいです。
宮廷でのドレスコードの厳格さに驚きましたが、制約を受けながら生活することが使命だったのかもしれません。ドレスや家具、食器と最高のものが揃えられていました。

歴史の展示を見て痛感するのは、歴史の転換点であっても当事者にはわからないという悲劇です。権力の絶頂にいるようでいて、暗転の数日前であるとか。先が見えないからこそ、周囲の意見や前例に頼るのではなく、感覚を研ぎ澄ませて生きていったほうがいいのだろうかと。けれど、状況をどのように判断して行動するとダメージが少ないのかはその時にはわからないものです。本人も200年以上も過ぎてから自分についての展示が東洋で開催されて、人が押し寄せるなんて思いもしなかったと思います。

着用が義務付けられたというコカルド(円形章・1790年代ごろ)。保管することの意義を感じます。ありふれているものは残されることも少ないので、貴重に思いました。
横浜ではなぜか、山崎まさよしの歌を思い出します。桜木町ではなかったけれど。