昨年から話題の映画『国宝』をやっと観に行きました。
上映時間が3時間くらいありましたが
流れるようなストーリーで長さは感じませんでした。
海外の方にも届きやすい「日本らしさ」がちりばめられていると思いました。
歌舞伎の場面では、実物の舞台の方が圧倒的に迫力があると思います。
幕が上がる前、内側から聞こえるお囃子、客席のざわめき、後方からの掛け声。
目の前で打たれる力強い「柝」の音、音楽や幕を引く方との駆け引き。
役者さんが通ったときのお香の匂い。
『道成寺』では「この速さで弾き続けるなんて」と音楽に拍手をし、
手ぬぐいが撒かれて(必ずなのかはわかりませんが)、盛り上がります。
客席との一体感も面白みなのです。
映画のシーンは舞台上の人数も少なくて寂しすぎると思いました。
もっとにぎにぎしくて、悪ふざけがあって、何より舞台上が輝いています。
役にぶつかる素晴らしい役者魂は見せていただきましたが、その上での「イキ」が
現実の歌舞伎にはあるように思いました。
そして、光が強いだけ影も濃いように思います。
筋書きでの写真の大きさ・役の大きさがいつの間にか逆転していたり・・・。
それを含めて歌舞伎は面白いものです。
撮影に国立劇場が使われていました。
車で乗り付けたのは楽屋口ではないかと思います。古典を含む芸能に親しめる劇場として
再開して欲しいものです。








