d_ocha-kai’s diary

お茶やお菓子と本のことなど。

帝国ホテルでアフタヌーンティー‼︎ :アフタヌーンティー④

アフタヌーンティーは帝国ホテルでした。何年か前のことです。

 

ナイフとフォークを使う外食をほとんどしないし、

ホテルのレストランに行くこともなくごくごく地味な毎日。

アウェーであることを身をもって感じていたのですね。

 

ある日カルチャーセンターが主催するレッスンを見つけました。

小関由美先生が3回をかけて

イギリスの紅茶文化やティールームを紹介する講座でした。

確か初回にイギリスのティーバッグには糸がないとか、丸いのもあるとか

ジンジャー入りのお茶の味も教えていただきました。

2回目がアフタヌーンティーの講座で、その実践の場が帝国ホテルでした。

 

開場を待つ入り口は、かなり盛り上がっていました。

それぞれがドレスアップして集まりました。

わたしと同じテーブルには落ち着いた大人の方が多くはしゃいではいないのですが、

この日を心待ちにしていたと口々に仰っていました。

わたしが先生に尋ねたのは「マナーハウスってなんですか」。

ロッテンマイヤーさんみたいな方がお行儀を教えてくださるのかと思いました。

今はなんとなくわかりますが、いまだに行ったことがありません。

 

ほぼ初対面でなんとなく互いのことを話しながら

3段トレイに手を伸ばしました。達成感でいっぱいでした。

ティーカップの持ち手に気を取られていたことは言うまでもありません。

 

今も心に残っているのは

お父様の介護をされていた方のお話です。

ヘルパーさんをお願いして久しぶりの外出だと、

この日を本当に楽しみにしていたとおっしゃっていました。

そういう生活をされている方に

専門店によくある、予約は2人からというのは厳しい注文です。

急なキャンセルも覚悟の上で講座の申し込みをされているのです。

その方は3回コースの中でも出席はこの回だけでした。

 

3回目の講座はイギリスのティールームの紹介だったような気がします。

地名も店名もメニューも知らないことばかり。

その後本当に行くとは、当時の自分は思いもしませんでした。

 

 

次に考えたのは

アフタヌーンティーをプロデュースできるようになりたい!!!

ルート探しは続くのでした。