なんの脈絡もなく思い出しました。
子どもの頃に読んだ、母親の家庭雑誌に
赤ちゃんのオムツには古くなった浴衣が最適だから、ほどいて再利用しましょう
と書いてありました。
自分が実践することはありませんでしたが
「これが正義なのだ」と刷り込まれたようです。
それは当時、発売が始まったばかりの紙オムツの是非についてのページでしたが
心からの善意と正義感からの提案だったように思います。
もう一つ、心に残っているのは
レストランで食事をした後に、テーブルで口紅を直すのが
きちんとした大人の女性のたしなみとされていた時代があったこと。
ヨーロッパの女性はこうするものだと書かれたものがあって
大人は揃って鏡を手にメイクを直していました。
これは後日、勘違いと指摘されて日本でのその習慣は廃れたようです。
これが常識でしょと誰もが疑いもなく抱えているものがあります。
でもそれはそうともいえなくて、さらに時代の変遷が加わると
本当に何を言っているのかわからなくなります。
古い雑誌を集めるのも面白そうですが
この先の変化についていけなくなる方が危ういですよね。