バスに乗っていたら
白髪のご婦人が前の席に座りました。
上品な白髪に見惚れていましたが、
やがて、バスが揺れてもそよがないことに気がつきました。
いわゆる「かもじ」ではないかと。
今風のウィッグではないタイプのようでした。
後ろからの視線が気になるのは、とてもよくわかります。
少しの間だけ人前に出ていく日には、自信を持って振る舞えるのが
一番大切なことと思います。
白髪染めとは違いますが、少し前、
インフルエンサーの方がヘアカラーで目が開かなくなったということが
話題になっていました。顔中が腫れてしまったと。
カラーで炎症を起こした経験が自分にもあります。
いつも美容室でお願いしていたのですが、おでこに流れ出た
一本の筋状に反応が出ました。
次の時に腫れたことを伝えると、かなり意外そうな顔をされました。
そして、カラーをしている間中、大丈夫ですかと何度も尋ねられました。
その頻度に、歓迎されていないのだと身を縮めました。
髪の色は印象が大きいから染めた方がいいとよく聞きます。
その時期は3週間が待てないほど、つむじの色に過敏になっていました。
合わせ鏡にしては、今度の休みの日には美容院に行かなくちゃと
いつも考えていました。
染めている間のピリピリと健康のどちらをとるのか。
もっと大きなトラブルに絶対にならないと言えるのか。
だけど、みんなしているーー。
まだ自分の中で結論は出ていません。
自分の髪色なんて、誰も気にしていないのは十分わかっているのです。
それで開かない扉があるのなら、問題は自分自身にあるのです。